政次の最期「嫌われ政次の一生」に涙が止まらない。

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直虎

政次のXデーと騒がれた8月20日・・・。

ついに、小野但馬守政次、最期の日となってしまいました。

全国の大河ファンがXデーと政次の最期を予想していたにも関わらず、

その最期は予想をはるかに上回るものでした。

あまりの衝撃、感動、悲しみに、政次追悼の意を込めて、

ブログを認めたいと思います。

わたくし
なまけものです。

政次追悼の意を込めて、今日は喪服に着替えました。

この写真、ドラマでは叶わなかった満面の笑みのお二人です。

一生さんのクランクアップは、処刑ではなく穏やかな囲碁のシーンだったそうで、その後にこんな穏やかな写真が撮れて素敵だなと思います。

「嫌われ政次の一生」が始まった時から涙が止まらず、放送終了後も1時間ほど放心状態。

翌日は案の定目が腫れ、ネットに写真を発見するたびに涙ぐみ、何も手につかず忌引きと称して全ておやすみしました。

夫星人
こんな格好でごめんなさい。

でも・・・あぁ・・・政次よ・・・

なまけものと共に一時間ばかしずっと泣いていました。

大河の歴史に残る素晴らしい一話だったと思います。

俺も仕事をやすみたかった・・・

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嫌われ政次の一生(政次の最期)

徳川と内通していた直虎(柴咲コウ)と政次(高橋一生)は、約束通り徳川勢の井伊谷への進軍を受け入れようとするが、その軍勢に向かって突然矢が放たれる。徳川の先導役を務めていた近藤康用(橋本じゅん)の罠であった。徳川勢に弓を引いた罪を政次に押しつけ、井伊谷をわがものにしようと企んだのだ。政次の潔白を主張する直虎は牢に閉じ込められるが、そこに現れたのは他でもない徳川家康(阿部サダヲ)だった。家康は騒ぎに対し、井伊谷三人衆を疑っていたが、折悪しく武田より掛川攻めを催促する書状が届いたため時間の猶予がなくなったのだ。家康は牢の前で直虎に頭を下げ、近藤に井伊谷を託して掛川攻めに出立する。政次はいったん隠し里に身を寄せるが、すべては自らが企んだことと名乗り出る。解放された直虎は龍雲丸(柳楽優弥)に政次の救出を頼むが、政次は拒否。徳川に仇なす者として、ついに政次に磔の刑が執行される。

※公式サイトより引用(http://www.nhk.or.jp/naotora/story/story33/
 

政次は何故処刑されなければならなかったのか

小野但馬を処刑する。

近藤が仕向けた罠とはいえ、もう、この選択肢しかなかったのです。

 

「小野但馬の居場所を吐け」

と捕らえられた直虎

しかし捕らえられても但馬をかばい続けるのでした。

 

和尚の案で、かしら直虎の牢を破らせ、

隠れ里にいる政次と共に逃がそうとします。

しかし、かしらが牢を破る前に現れたのは、

近藤を襲ったという 小野但馬(政次) 

共に徳川につくはずだった、そのためにここまで一緒にやってきた。

直虎は声を荒げますが、政次は言い放つのです。

 

「信じておられたとは、おめでたい」

 

政次直虎を助け出すため、井伊を守るために、自ら近藤を襲った事実を作ったのです。

 

その後、政次を救い出すためかしらが牢を破ります。

しかし、政次は頑なに動きません。

直虎

「俺一人の首で済ますのが最も血が流れぬ」

 

そして、井伊をのっとったあげく罪人として裁かれることが、井伊のために駆けずり回ってたことが小野の本懐だと語ります。

 

「それこそが小野本懐だからな。

忌み嫌われ井伊の仇となる。

おそらく私はこのためにうまれてきたのだ。」

わたくし

自分の首を差し出すことが、最良の一手かのように語る政次。

賢い政次のことなので、きっと何通りも手を考えていたはずです。

でも、もうおとわと井伊を救う一手はこれしか残されていなかったのです。

そして、それを本懐だと語る姿に、これまでの政次を思い出して涙が止まりません。

夫星人
“本懐” という言葉の意味。

全てを見続け、おとわと鶴の関係を見てきた視聴者にとっては

あまりにもキレイで全ての気持を語っているこの二文字。

人生とは何なのか。

戦国時代とは何なのか。

それを今一度考え直した一言でした。

 

そして、言えなかった政次の想いを、かしらが直虎に代弁。

直虎

「井伊ってのは、あんたなんだよ!

あの人のいう井伊ってのは、あんたのことなんだよ!」

わたくし
直虎としては、頼んでないのにいっつも政次が先を決めているんですよね。

今回もそう。一人で地獄へ行こうとしてるんです。

この言葉を聞いて、直虎は政次の気持ちをしっかり受け止めようと決意したのかもしれません。

夫星人
これ以上の告白があるでしょうか!

このシーンで僕の涙腺は既に決壊していました・・・。

 

政次が磔の刑に処されることが決定し、直虎は自分が引導を渡すと決意します。

 

「我が送ってやらねば。」

 

直虎

 処刑される瞬間、

磔にされた政次に向かって駆け出し、

奪い取った槍で心臓を一突きにした直虎。

直虎

「地獄へ落ちろ、小野但馬。

ようもここまで我を欺いてくれたな。

遠江日の本一の卑怯者と未来永劫語り伝えてやるわ。」

わたくし
井伊を守るため地獄へ行こうとする政次に、直虎は全力の芝居で応えるのです。

さらに、出家の身で殺生し、自らも共に地獄へ行くことを約束。

夫星人
この磔の刑。

本当は何度も何度も脇腹を刺し、苦しめ、

最後は喉を刺すと言う極刑中の極刑。

それを直虎は苦しまずに逝けるよう、

心臓を一刺ししたのです。

そして周りが驚いたもう一つの意味としては、

僧である直虎が自ら殺生をしたという点です。

政次はこれよりも前の回に虎松を守るため、

罪無き子を殺生しています。

この時点で直虎は政次が地獄におちる事を知っています。

それを踏まえてなお、

政次1人に罪を背負わせてなるものか

という直虎の心持ちが見えたりします。

なんと悲しく、なんと切ない駆け引きなのでしょうか・・・

直虎

もとより女子頼りの井伊に未来などあると思うのか。

生き抜けるなどと思うておるのか。

家老ごときに謀られるような愚かな井伊が、

やれるものならやってみよ。地獄の底から見届け・・・」

わたくし
自分の想い、命をかけた策におとわがしっかり応えてくれた、満足げな政次の最期の笑み。

政次は本当に大変な思いをしてきましたが、最期に報われたんだと思います。

夫星人
この演技には涙が止まりませんでした。

大河ドラマとはいえあの時間帯に

あれほど生々しい映像を流せるものか、と。

しかしあの映像無くして政次の一生は語れませんね。

本当に、名演技でした!

直虎

そして獄中で政次が書いた辞世の句。

直虎

白黒を つけむと君をひとり待つ

つたふ日ぞ 楽しからずや

直虎

夕暮れに

君と囲碁を打つ日を

楽しみに待っている

わたくし
政次のこのワクワクした穏やかな顔。

今まで日が落ちてからしか打てなかったもんね。

全てが終わって、この世を懐かしみながら仲良く碁が打てますように。

夫星人
何度見ても二人の仲の良さが滲み出ている一句ですね。

この ”アマ” も ”天” と ”尼” がかかっているんですね。

流石政次。読めば読む程切なくなりますね。

以前の回で直虎が

『ようやく陽の元で打てるな』

とありました。

それに答えるようなこのシーン。

感動です。

 

政次の直虎に対する想い

政次おとわ(直虎)に対して抱いていたという想いは、政次自身も言葉では言い表せないものでした。

政次を演じた俳優高橋一生さんも、インタビューで「直虎へ向ける感情が政次は分からない」と答えていました。

しかし、32話では直虎に対する想いをなつにこう語っています。

直虎

「うまく伝わらぬかもしれぬが、私は幼き時より、

のびのびとふるまうおとわ様に憧れておったのだと思う。

それは今も変わらぬ。

殿をやっておられる殿が好きだ。

身を挺してお助けしたいと思う。

その気持ちを何かと比べることはできぬ。

捨て去ることもできぬ。

生涯、消えることもあるまい。」

わたくし
幼き頃からのおとわへの想いを、初めて口にした瞬間でした。

政次にとってはもう愛とか恋とか殿だとか、そんなの何でもいいという感じだったんでしょうね。

でも、政次に無償の愛で接するなつに吐露できたことで、少しは政次も軽くなれたんじゃないでしょうか。

そして、そんな政次全部を受け入れて夫婦約束をしたなつという女性は本当に有難い素晴らしい女性だと思います。

 

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嫌われ政次の一生で、歴史の解釈が変わった

ご存知の通り、史実では小野政次道好説もあり)奸臣説が最有力ととして語り継がれています。

大河ドラマでは「実は愛情深い人」として描かれていたため、誰もが史実とは違う物語だと思って見ていました。

本当の小野但馬守政次は大河のような人だったらいいのになあ、と思いながら。

 

しかし、

政次最期の回となった「嫌われ政次の一生」で、直虎が「地獄へ落ちろ」と芝居を打って罵りながら処刑するというシーンで、視聴者の見方はガラっと変わったと思います。

戦を制した者の語りが綴られ、後世まで残っているのが歴史となっている。

だとすると・・・

「もしかしたら小野但馬守政次は大河のように愛情深い人物だったかもしれない」

 

点と点を結んでいったものが歴史だと聞いたことがあります。

大河はまさに点と点の間を脚色して埋めていった物語です。

史実通りにしっかりと結末を回収し、野但馬守政次は実はいいやつだった可能性もあるんじゃ・・と思わせた脚本の森下佳子さんは素晴らしい脚本家だと思います。

わたくし
見ていて完全に予想をひっくり返されました。

だから小野但馬は卑怯者として語り継がれてしまったのかと。

おとわとの約束が現代まで生きているのかと。

妙に納得させられてしまう、そんな力を持った作品です。


政次ロスなんて言葉では到底表せませんよね・・・。

ショックでドラマからも卒業したくなってしまうんじゃないかと思っていたのですが、逆に、「政次が命をかけて守りきった井伊を見届けなきゃ!」という気になっております。

そんな方、多いのではないでしょうか。

私は最期まで見ると政次に誓いました(笑)

わたくし
あー、きっと私、回想で政次が出てくるたび、涙するんだと思います。

実際、追悼ブログを書こうと思って33話を振り返って泣き、書きながら泣き、画像を見て泣き・・・と一向に進みませんでした。

政次さん、井伊を守ってくれてありがとう。

小野家のお墓には行きましたが、いつか必ず供養塔にも訪れます。

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