時をかける少女が好きだ

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時をかける少女

2006年夏に公開された、映画「時をかける少女」を

ご覧になったことはありますか。

 

私が初めて見たのは高校生だった頃。

友人の家で初めて見た時の青春の衝撃が忘れられず、

それ以降、数十回繰り返し鑑賞しました。

 

誰もがあの三人組に惹かれ、自分の高校時代に重ねたり、

憧れたりしていたのではないでしょうか。

 

今日は、映画の中でも特に好きなシーンを

解説付きでご紹介します。

 

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まず、この「時をかける少女」には原作があります。

元は、1965年に筒井康隆が発表したSF小説でした。

それが1983年に実写映画化されたことで知名度が上がりました。

 

そして2006年、

上記の約20年後を舞台とした、オリジナルストーリーとして

アニメ映画化されたのが本作なのです!

 

下り坂の最後に踏み切り

本当に個人的ですみません。

私が通っていた高校は、びっくりするくらい急な坂の途中

あったのですが、その急な下り坂の最後に、アニメと同じような

踏み切りがあるのです!

 

はじめて踏み切りが登場するシーンでは、いつも高校時代

思い出されます。

 

冒頭で真琴(まこと)がやっていた、踏み切り直前急ブレーキ

後輪がちょっと浮く感じ(笑)

これ、みんな同じことになっていました。

 

あー懐かしい。

これ以降私の中で、「下り坂+踏み切り=青春」の方程式が

できました。

 

 

くだらないことが大切だった時間

抜き打ちテストで満点をとること

プリンを何度も食べること

カラオケで何時間も歌うこと

鉄板焼きを食べること

・何度もお小遣い日に戻ること

調理実習の失敗を避けること 等々

 

タイムリープが本物だとわかった真琴は、

こんなくだらないことばかりに使ってしまいます。

 

タイムリープ経験者である魔女おばさんには、

大したことに使ってなくて良かった・・・と

笑われてしまいますが、高校生の真琴にとっては大事なこと。

 

小さいことで悩んで、小さい決断が人生最大の決断に

感じることだってある。

 

そんなくだらないけど貴重な時間が素敵に描かれてあります。

 

 

三人での草野球

夏のカンカン照りの中、制服で、草野球に興じているこのシーン・・・

まさに青春という感じがしませんか。

 

これもくだらないけど貴重な時間ですね。

 

ちなみに、

真琴が魔女おばさんに桃を届けるため突然帰ってしまう、というのも、

仲がいい証拠に見えて好きです。

 

 

黒板の落書き

Time waits for no one.

これだけだと、成り立たないと思いますが、

無理やり意訳したら、時は待てない、待ってくれない・・・

という感じでしょうか。

 

描かれた教室の、ちょっと寂しい雰囲気。

黒板の質感が妙にリアルに描かれていて、印象的なシーンです。

 

後にカラオケで千昭(ちあき)がこのフレーズを歌っているので、

映画の中でもかなり重要なテーマなのだと思います。

 

いつもこのシーンで、Time waits for no one.

込められたであろう意味を考えてしまいます。

 

タイムリープはできるけれど、

戻った先の世界に、その世界の自分はいないんですよね。

 

何回もその日その時間に戻れるけど、もう一回やり直す

のは、「今」の自分なんです。

 

だから、時をかけることがテーマだけれど、時は待って

くれないこともテーマなのかと・・・

 

いつもそんなことを考えてしまうシーンです。

 

 

告白からなんとか逃げようとするシーン

ある日、功介(こうすけ)が後輩の女の子から告白をされます。

この時は、勉強に集中したいとかで断ってしまうのですが、

これに影響を受けてか、帰り道で千昭真琴告白をします。

しかも、自転車二人乗りで。

もう、見てるこっちはきゅんきゅんです。

 

しかし、真琴タイムリープを使って逃げてしまいます。

何度も(笑)

 

それでも千昭は何度も告白するので、最後には二人乗り

せず、真琴ひとり歩いて帰ってしまうのです。

 

見ているこっちは、「俺と付き合わねー?」と叫んで

いる千昭が可愛くてかっこよくてたまりません!!

 

でもこの時真琴は、千昭のことを本当に「友達」としか

見ていなかったんでしょうね。

 

怖くなってなかったことにしてしまいます。

 

この時から真琴は、自分の恋愛は棚に上げ

他人の恋愛成就に走り始めます(笑)

 

 

坂の途中での千昭との電話

功介と彼女が死んでしまったと思い込んでいた時、

千昭の説明を通して、全ての種明かしがされるシーンです。

 

まさか千昭が飛べるなんて。

千昭がそんな思いで一緒にいたなんて。

真琴大好きなちゃらんぽらんだと思ってた)

未来では世界が終わってしまいそうだなんて。

一気に知らされた真琴は、相当混乱したでしょう。

 

でも必死に走って、走って、走って、千昭の元へ向かいます。

 

はじめてちゃんと想い合えたのに、千昭と二度と会えないかも

しれないと感じた真琴の気持ちは、どんなものだったのでしょう。

 

切ない。切なすぎます。

振った振られたのラブストーリーではないのです。

 

何度見ても、切ない気持ちが込み上げます。

 

このシーンで、真琴がとても成長しています。

千昭のために知恵を凝らし、また走り出します。

 

 

土手での再開

ラストシーンは、千昭が何度も振られたあの土手。

もう二度と会えないと思いながら歩いていた真琴の元に、

千昭が現れます。

 

最後、千昭は何度も真琴に告白しようとし、真琴もそれに

気づきますが、この時は言えないんです。

 

あの時何度も言ってたのに、なんで今言えないの!

と思うのですが、言わないのは葛藤の末、真琴のためを

思ってなんでしょうか。

なんてまた深読みしてしまいます。

 

「未来で待ってる。」

「うん。すぐ行く。走って行く。」

 

これが最後に二人が交わした言葉です。

 

どんな愛の告白よりも深いです。

 

 

二人は会えたんでしょうか。というより、

会えますようにと私も祈ります。祈らせてください。

 

 

 

 

 

はい、駆け足で想いを綴りました。勝手に。

このブログを書いている時のBGMはもちろん、奥華子さんでした。

奥さんへの愛も綴りたいのですが、長くなってしまいますので

今日はこの辺で。

 

 

 

兎にも角にも、時をかける少女はとても素敵な映画です。

まだ見たことがないという方は、是非一度見ていただけたらと思います。

 

私の予想では、今年の夏にも◯曜ロードショーとかで放映されるんじゃ

なかろうかと・・・期待しております!

 

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